乾燥肌にサヨナラ!潤い美人になるための保湿スキンケア全手順

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「毎日丁寧にお手入れをしているのに、なぜか潤い感がない…」
「いつも注意しているのに、30代になったらすっかりカサカサに…」
「朝はしっとりしているのに、お昼には突っ張り感が…」

歳を重ねる女性の肌の悩みの中で、深刻な問題となっているのが「乾燥」です。
このコラムでは、本当に正しい乾燥肌スキンケアの全手順をお伝え致します。

肌の水分保持の仕組み

皮膚には表皮と呼ばれる部位があり、厚さは約0.2mmですが、体の場所によって違いがあります。例えば、目周りは非常に薄く、足の裏などは厚いのが特徴です。

出典: http://www.kao.com/jp/skincare/structure_03.html

角質層を理解しよう

表皮は4つの層に分かれており、中でもスキンケアにおいて特に関わりが深いのは、一番外側にある角質層です。
角質層内には、角質細胞がミルフィーユのように10層以上重なっており、これらは死んだ細胞で、肌の代謝サイクルにより、表面から自然にアカとなって剥がれていきます。

その角質層は、ケラチン・細胞間脂質・NMF(天然保湿因子)などで構成されており、肌の潤いを保つ水分が15%~20%含まれています。
中でも細胞間脂質と呼ばれる物質が、水分保持の大きな役割を担っています。

セラミドは肌の潤いを保つ最大の立役者

その細胞間脂質自体も幾つかの脂質が寄り集まっており、特に「セラミド」と呼ばれるものが、肌の潤いの重要な鍵を握っています。

出典: http://www.kao.com/jp/skincare/structure_03.html

基底層で生成された表皮細胞は、約4週間で角質細胞(死んだ細胞)になり、この間にセラミドが形成されます。
セラミドは、角質細胞と角質細胞を繋ぎ止めるボルトのような役割をしています。

昭和40年代後半~50年代前半頃にかけて角質層の仕組みが解明され、体の内部で作られた水分は、表皮細胞から角質層に押し上げられた後、セラミドを中心に守られていることが分かってきました。

セラミドは、約80%もの高い割合で肌の水分維持に貢献しており、他には、NMF(天然保湿因子)が約17%、皮脂が約3%になっています。
つまり、肌の水分を保つ最大の立役者が、「セラミド」なのです。

皮脂が肌の水分を守ると思い込んでいる人がおられますが、これらの科学的根拠から、実はあまり関係ないことがわかります。
そして、セラミドをターゲットにしたスキンケアが、瑞々しい美肌を左右するポイントになります。

乾燥肌の仕組み

肌には、「バリア機能」という水分蒸散を防ぐ働きや、外的刺激から皮膚を守る働きが備わっています。
そのバリア機能を支える大黒柱は、先ほどから申し上げているセラミドです。

出典: http://www.kao.com/jp/skincare/structure_03.html

加齢等でセラミドが減ると、バリア機能が低下し、表皮細胞から運ばれた水分が角質層で保持されず、次々に蒸散していきます。これが乾燥肌の主な原因です。

TEWLを知ろう

「TEWL」という単語をご存知でしょうか!?
これは、Trans Epidermal Water Loss の略で、肌から水分が失われていく指標(経皮水分喪失)を指します。
TEWLの水分蒸発量は、1時間に1cm²の皮膚から0.2~0.5mgが正常範囲値で、これ以上に蒸発量が増えたら乾燥肌ということになります。


出典: http://www.kao.com/jp/binkanhada/skin_02_06.html

*TEWLの測定は、特別な装置が必要です。市販されている水分量測定器や、化粧品売り場にあるチェック機械なども悪くはありませんが、気温・湿度・測り方等で違いがあるため、測定値にバラつきがあります。

乾燥肌の誤解

年齢と共に、体の水分が失われていくと思い込んでいらっしゃる人が多いのですが、実は体から染み出す水分は、生きている間は常に湧き出ています。
つまり、乾燥肌の原因は、肌の水分そのものが減るのではなく、水分を守るセラミドが減るためだということを理解していただきたい。

また、冬になると、潤いがなくなり乾燥しやすくなると言われていますが、厳密に言うと、水分を保持するセラミドの環境により乾燥するのであって、空気の乾燥が直接の原因ではありません。
もちろん、外気の影響が全くないわけではないですが、逆にセラミドがしっかり整っていれば、気温や湿度の低下にも耐えられるということです。

乾燥肌を招くのは自分自身!?

加齢と共に自然にセラミドは減り、バリア機能が弱まってくるため、徐々に乾燥肌に傾く人が多いのは事実です。
しかし、故意に肌を痛めつけてセラミドを減らし、自ら乾燥肌を招いているケースがあります。


乾燥肌を招く要因① 摩擦

メイク料や汚れをしっかり落とすために、クレンジングや洗顔の際に、力尽くでゴシゴシ擦って落とすこと、また、血行促進や化粧品の浸透目的として、マッサージすることなどが挙げられます。

肌への摩擦は、セラミドを流出させ、バリア機能が低下して肌の水分を奪うため、必要最低限に留めましょう。


乾燥肌を招く要因② 叩く

化粧水を浸透させるため、コットンを使って叩き込む、あるいは、付けた後に手の平でパンパン叩く女性がおられますが、お勧めできません。
叩くことで、角質層に細かい傷ができることが分かっており、そこから水分が蒸散していきます。

叩くと成分が浸透するというイメージは分からなくもないですが、肌につける化粧品は、付けてからわざわざ叩かなくても自然に浸透するように出来ています。
化粧品に含まれる必要のない水分は自然に蒸発していき、美容成分は時間と共に少しずつ馴染んでいきます。


乾燥肌を招く要因③ お湯

肌のセラミドは、水に浸しただけでも流れ落ちますが、お湯だとさらに落としやすくなります。

美容効果を期待しての長時間の入浴は、実は乾燥肌を助長することになっているのです。
入浴は、皆さんが思っているほど高い美容効果はありませんので、体が適度に温まるくらい(湯船に浸かるのは10分程度)で切り上げましょう。

また、クレンジング・洗顔時のお湯の温度に注意が必要です。
熱いお湯だと、汚れや洗浄料がサッと落ちやすいのは確かですが、肌のことを考えるとぬるま湯(36℃~37℃)が最適です。
セラミド健全

乾燥肌を防ぐ3つのポイント

  1. クレンジング・洗顔・マッサージは、擦りすぎず短時間(各1分以内)で済ませる
  2. 化粧品をつける際は、叩いたりせず、手の平で押さえるようにして顔全体になじませる
  3. お湯の温度は、人体温程度(36℃~37℃)がベターである

簡潔に申し上げますと、肌への刺激を最低限に抑えることです。

優秀な保湿化粧品の見極め方

乾燥を防ぐには、刺激を抑えると同時に、加齢と共に蒸発しやすくなる水分をキープする、保湿化粧品の見極めが大切です。

保湿に最適な化粧品は美容液

では、保湿にはどんな化粧品が最適なのでしょうか!?
それは、美容液です。

美白化粧品やエイジングケア化粧品は、年中通して使えるものが多いのですが、保湿に関しては、どうしても季節(寒暖)に左右されがちです。
春や夏になると使用感の軽い保湿化粧水が重宝され、秋や冬になると使用感の重い保湿乳液や保湿クリームが重宝されます。

保湿化粧水は、保湿成分の配合量が少なく水の割合が多いため、冬場に物足りなさを感じます。逆に、保湿乳液や保湿クリームのような油分の多い化粧品は、毛穴詰まり・テカリ・メイク崩れなどの原因になるため、夏場には不向きです。

そういった観点から判断すると、保湿向け美容液は、水っぽくなく油分も適量、そして、要となる保湿成分がたっぷり配合されやすいアイテムだと言えるでしょう。

肌に馴染みやすいというのも一石二鳥ですね。
これは、結果的に使用感の良さにも繋がるので、美容液は、保湿ケアに打ってつけの化粧品です。
化粧品と女性

保湿成分の種類

配合される主な保湿成分は、以下のように分類されます。

水分をサンドイッチ状に挟み込んでキープする保湿成分
⇒セラミド・ステアリン酸コレステロール・スフィンゴリピッドなど
水分を抱え込んでキープする保湿成分
⇒ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンなど
水分をつかんでキープする保湿成分
⇒アミノ酸・尿素・PCA・PGなど
角質を保護する保湿成分
⇒ナイアシンアミド・ぺリセアなど


保湿力に優れている成分はセラミド

最高の保湿成分と称されるのは、セラミドです。
野球に例えると、4番バッターです。

セラミドにも複数の種類がありますが、セラミドの後ろに数字(セラミド1・セラミド2・セラミド3・セラミド6Ⅱなど)、あるいは、アルファベット(セラミドEOS・セラミドNS・セラミドNP・セラミドAPなど)が付いたものが本物のセラミドです。


グリセリンが配合されているものを選ぶ

保湿成分に限らず、化粧品に含まれる美容成分の配合率は、高い濃度でも数%程度です。
つまり、製品の大部分を占める基材となる成分も重要になります。

保湿成分と相性が良い基材成分は、グリセリンです。
美容液の成分一覧を見て、水の後にグリセリンが記載されているものを選びましょう。

美容成分の濃度を意識する

保湿美容液を選ぶ際には、製品・パッケージ・箱などに表示されている全成分を確認しましょう。

国が定めた法規では、配合量が多い順(1%以下の以下の成分は順不同)に表示されていますので、保湿成分ができるだけ前のほうに記載されているものほど、高濃度である可能性が高いです。

保湿美容液の最適な使い方

どれだけ良い化粧品を見つけても、最適な使い方ができなければ、”宝の持ち腐れ”です。
保湿美容液の性質を生かした用法・用量を、しっかりと心得ましょう。

臨機応変に使う

皮脂の分泌が盛んな30代までは、クリームのつけすぎは良くありませんが、逆に保湿美容液は多めにつけましょう。
効果は塗る量にも左右されるので、気休め程度につけるだけでは意味がありません。
また、一年を通して同じパターンではなく、顔の部位・季節・肌質によって差し引きすることが大切です。

  • ■Tゾーンと呼ばれる皮脂が多い額や鼻は薄塗りで、乾燥しやすい目周りや口元は多めに…
  • ■夏場は普段お使い付けの化粧水に混ぜて使い、冬場は原液のままたっぷりと…
  • ■乾燥肌の人は、重ね付けを…


上記のように、同じ化粧品でも単に塗るだけではなく、臨機応変に上手く操ることができれば、ハイレベルなスキンケアが可能になります。

なお、擦ってつけるのではなく、手の平で顔全体を押さえるようにして馴染ませましょう。
目周り・口周りなど、手の平でつけにくい部位は、指平を使うと顔全体に満遍なく塗ることができます。

>>塗り方の詳細はこちら

使うタイミング

朝晩2回の洗顔後が基本です。

洗顔後にタオルドライをしたら、5分以内を目安に塗布しましょう。
なぜなら、皮脂が分単位で分泌されてきますので、成分の浸透性を考慮して、なるべく皮脂が少ないうちにケアを完了することが望ましいのです。

  1. 洗顔後、お気に入りの化粧水があれば、最初につけましょう
  2. 美白やエイジングケア化粧品を使っておられる場合は、これを次につけましょう
    (ただし、油分の多い乳液やクリームの場合は、最後につけること)
  3. ここで、保湿美容液をつけます
  4. 乳液やクリームをお使いならば、最後につけます

保湿度チェック

美容液に限らず、化粧水やクリームをつけた直後は、潤い感に満たされます。
しかし、重要なのは持続力です。
短時間でカサつきやゴワつきが現れてしまっては、意味がありません。

保湿美容液の効果を判断するポイントは、朝つけてから約半日後(12時間後)のしっとり感を目安にしましょう。
本当に効果がある化粧品は、時間が経っても乾燥が気になりません。

また、乾燥肌の人が新しい化粧品(保湿美容液)に変えた場合、アレルギーなどの肌に合わない場合を除いては、焦らず2週間程度は様子を見ましょう。

生活習慣もスキンケアの一部と肝に銘じる

どれだけ高価な化粧品を使っていても肌が乾燥する、という人も多いのではないでしょうか!?
その場合は、不規則な生活が原因になっていることも十分考えられます。
運動

寝不足は健康肌の大敵

十分な睡眠が摂れていないと、ターンオーバー(肌の再生サイクル)が乱れるため、角質細胞が不揃いになり、肌の水分が蒸発しやすくなります。

慢性的な寝不足は、当然肌の乾燥を招くと考えられます。
最低でも、1日6時間の睡眠を確保しましょう。

偏った食生活を避ける

ファーストフード・レトルト食品が名を連ねるようになった現代、ビタミン・ミネラル・食物繊維など、体に必要な栄養素が不足している人が後を絶ちません。
皮膚も体の一部ですので、もちろんその影響を受けます。

抗酸化力が高いビタミンCやβカロチンが豊富な、緑黄色野菜(にんじん・かぼちゃ・ブロッコリー・春菊・小松菜・ピーマン・ほうれん草など)を、積極的に摂取しましょう。
女性が避ける傾向にある、肉や魚などのタンパク質も、1日100g程度は必要です。
豆腐や豆乳などの大豆食品、ヨーグルトなどの乳製品、セラミド成分が多く含まれるコンニャク入りの料理なども、1日に1回は食卓に並べましょう。

食事やティータイムに飲むものは、肌の水分量増加に定評のあるハトムギ茶、健康をサポートするハーブティー(ビタミンCが豊富なローズヒップ)がお勧めです。

このように、毎日のバランスの摂れた食生活の積み重ねが、瑞々しい美肌をサポートする、ということを覚えておいて下さい。

適度な運動

部分的なフェイスマッサージよりも、ウォーキング・ストレッチなどの全身運動を、1日15分~20分程度を目安に実践しましょう。

血行を促進し、体全体の機能を活発化することは、健康的な素肌作りの第一歩になります。

終わりに

乾燥肌は、さらなる悩み(シミ・シワ・たるみなど)やトラブル(肌荒れ・敏感肌など)を招く引き金になります。
正しい保湿スキンケアをトータルに実践できれば、”潤い美人”になれる日もそう遠くはないでしょう…

このコラムが、多くの皆様のお役に立てれば幸いです。

>>目からウロコ!?化粧品の本音

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