乾燥肌にはこれ!セラミド美容液の効果と選び方

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科学の進歩で、近年は様々な化粧品成分が開発されており、どれも最新の研究を駆使した素晴らしいものばかりです。

当サイトでは、エビデンス(科学的根拠)の評価が高い成分を、定期的に解説していきます。
今回取り上げるのは、「セラミド」という美容成分です。

セラミドとは

人間の皮膚(角質層)に存在するセラミド(細胞間脂質)に限りなく近い物質を、化粧品用に精製加工した成分です。
最も保湿力が高いと言われています。

出典: http://www.kao.com/jp/skincare/structure_03.html

セラミドの主な効果・効能

  • ■肌に潤いを与える
  • ■肌の乾燥を防ぐ
  • ■肌荒れを防ぐ
  • ■肌の水分を補い保つ
  • ■肌をしっとりさせる
  • ■潤い感をアップさせる
  • ■バリア機能(水分蒸散防止・外的刺激抑制)をサポートする
  • ■健やかな肌へと導く

    >>保湿力に優れている美容液一覧

 

各セラミドの種類と特徴

セラミドにも様々な種類があり、性質や作用はそれぞれ違いますので、特徴を理解しましょう。

セラミドの種類化学構造(性質)肌への作用その他
セラミド1

セラミドの前駆体であるフィトスフィンゴシンの骨格に、ω-ヒドロキシ脂肪酸が結合し、さらに脂肪酸(主にリノール酸)をエステル化したもの

多層2重層の細胞間脂質を結び、バリア機能を強力にサポートする角化症・魚鱗鮮・アトピー性皮膚炎に関係すると言われている
セラミド2(N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン)皮膚・毛髪に存在するセラミドと同じ構造を持ち、バイオ技術により製造され、主にN-ステアロイルアルデヒドスフィンゴシンから成るバリア機能をサポートし、水分を保持する特になし
セラミド3(N-ステアロイルフィトスフィンゴシン)皮膚に存在するセラミドと同じ構造を持ち、酵母により作られたフィトスフィンゴシンに、ステアリン酸を結合させたものバリア機能をサポートし、水分を保持する特になし
セラミド3(N-オレオイルフィトスフィンゴシン)フィトスフィンゴシンの骨格にオレイン酸を結合させたもので、N-ステアロイルフィトスフィンゴシンと同等の効果を持ち、なおかつ処方化が容易であるバリア機能をサポートし、水分を保持する

油への溶解性が、N-ステアロイルフィトスフィンゴシンに比べて高いため、配合濃度が0.5%程度までなら透明な最終製剤が可能

セラミド3(リノレオイルフィトスフィンゴシン)皮膚・毛髪に存在するセラミドと同じ構造を持ち、フィトスフィンゴシンの骨格にリノール酸がアシル化されたものバリア機能をサポートし、水分を保持する美白効果もあると言われている
セラミド6Ⅱ(N-2-ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシン)セラミド4・セラミド5・セラミド6の総称で、フィトスフィンゴシンの骨格に、角質剥離(ピーリング)作用のあるAHA(α-ヒドロキシ脂肪酸)を結合させたもの皮膚の落屑(角片がアカとなって剥がれ落ちる)を助け、キメを整えて滑らかにする特になし
フィトスフィンゴシンセラミドを構成するスフィンゴ塩基で、角質層中に遊離の状態で存在するプロテインキナーゼCを阻害し、セラミド合成をサポートする消炎・抗酸化・抗菌作用もあると言われている
スフィンゴ糖脂質(スフィンゴモナスエキス)スフィンゴモナス属の菌より抽出精製されたスフィンゴ糖脂質である水分を保持する特になし
スフィンゴ糖脂質製剤スフィンゴ糖脂質(植物セラミド)1%・フェノキシエタノール0.8%を、精製水に分散させた液水分を保持する特になし
コメヌカスフィンゴ糖脂質コメヌカより抽出精製された植物性スフィンゴ糖脂質で、大豆リン酸脂質・BG・エタノールで分散させた製剤と、リゾレシチン・水添レシチンで可溶化させた製剤があるバリア機能をサポートし、水分を保持する特になし
セレブロシド天然のセラミドで、動物の脳などから得られる糖脂質バリア機能をサポートし、水分を保持する特になし

 参考文献: 山科峯緒『化粧品成分用語事典2008』(中央書院、2008年2月15日発行)

各種セラミドと他の保湿成分を徹底解析

各種セラミドと他の保湿成分を、独自研究や調査などを踏まえて、比較してみたいと思います。

保湿力&バリア機能力 ※独自見解

 成分保湿力(10段階評価)バリア機能力(10段階評価)
セラミド1 910
セラミド2 109
セラミド3 109
セラミド6Ⅱ87
フィトスフィンゴシン78
コメヌカスフィンゴ糖脂質87
セレブロシド87
大豆レシチン87
ステアリン酸コレステロール87
ヒアルロン酸87
コラーゲン77
エラスチン76
天然保湿因子【NMF(アミノ酸・尿素など)】55
PG・BG44
油成分(ワセリン・オリーブオイル・アルガンオイル・スクワラン・ホホバ油・椿油など)34


ご覧のように、保湿力とバリア機能は、ほぼ連動していると思われます。
つまり、肌の水分を保持する能力に優れている成分ほど、良質な素材だということですね。

総合評価

順位成分特記事項
1位セラミド1・セラミド2・セラミド3セラミドは、水分をサンドイッチ状に挟み込む構造を持つため、湿度が0%になっても蒸発しません。つまり、一度掴んだ水分を逃がさないのです。至高の保湿成分だと言えます。
2位フィトスフィンゴシン・コメヌカスフィンゴ糖脂質・セレブロシド・大豆レシチン・ステアリン酸コレステロールセラミド1・セラミド2・セラミド3よりも、若干能力は下がりますが、性質自体は同じです。セラミド1・セラミド2・セラミド3入りの化粧品に比べて、手頃な価格のものが多いため、人気があります。
3位ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンセラミドよりは劣りますが、多くの水分を抱え込んで保持します。配合しやすいため、化粧水や美容液など、昔から多くの化粧品に使われています。無難な保湿成分だと言えるでしょう。
4位天然保湿因子【NMF(アミノ酸・尿素など)】・PG・BG水分の吸湿力は良好ですが、湿度が下がると保湿力も低下するので、空気が乾燥する冬場は物足りないかもしれません。サラッとした使用感で、肌に馴染みやすいため、化粧水に多く配合されています。
5位油成分水分を逃がさないように油分でフタをするという発想が、未だに波及しています。これは古い発想で、油分をかいくぐって水分が蒸発していくことがわかっており、実は水分保持能力は低いのです。

セラミド化粧品の最適な選び方

セラミドにも複数の種類があり、どれが良いのか迷う人もおられます。
ここでは、最適なセラミド化粧品の選び方をお伝え致します。
美容液2

セラミドの文字が入っているものが本物

化粧品の全成分表記を見て、セラミドの後ろに数字かアルファベットが入っているもの(セラミド1・セラミド2・セラミド3・セラミド6Ⅱ・セラミドEOS・セラミドNS・セラミドNP・セラミドAPなど)が、本物のセラミド成分です。
※セラミドの文字がないものは、セラミド疑似成分です

混合セラミドよりも単体セラミドがベター

セラミド1・セラミド3・セラミド6Ⅱ・フィトスフィンゴシンなど、複数のセラミドが配合されている化粧品を見かけます。
一見、種類が多いため良さそうに見えますが、これらは、コレステロール・ラウロイル乳酸Na・カルボマー・キサンタンガムなどで可溶化した、混合セラミドの可能性が高いです。
成分表記は、それぞれ独立して記載されていますが、ひとまとめにした1つの溶剤成分として化粧品に配合されるケースが多いため、各セラミドの濃度は高くありません。

ですので、セラミド2やセラミド3などが単体で入っているもののほうが、セラミドの濃度は高いと考えられます。

セラミドを選ぶなら美容液がベスト

セラミドは、不安定で溶解性に難があるため、沈殿しやすく、高配合には技術が必要です。

当然、配合量が少ないと効果も薄いため、少しでも多く配合されたアイテムを選びたいところです。
化粧水(ローション)やクリームよりも、その中間の美容液にたくさん入っていることが多いようです。

また、全成分の表記は、配合量が多い順(1%以下の成分は順不同)に記載されていますので、セラミドができるだけ前のほうにあるかどうかも、判断基準の1つです。

基材成分も重要なポイント

セラミドに限らず、化粧品に含まれる美容成分の配合率は、高い濃度でも数%程度です。
つまり、製品の大部分を占める基材となる成分も重要になります。

セラミドと相性が良い基材成分は、グリセリンやBGです。
セラミド美容液の成分一覧を見て、水の後にグリセリンかBGが記載されているものを選びましょう。

他の美容成分との相乗効果に期待

セラミドは、ヒアルロン酸Naや水溶性コラーゲン(いずれも保湿成分)、あるいはナイアシンアミドぺリセア(いずれも角質保護成分)などと一緒に配合されている美容液なら、相乗効果が期待できるでしょう。

セラミド美容液の最適な使い方

どれだけ良いセラミド美容液を見つけても、最適な使い方ができなければ、”宝の持ち腐れ”です。
最適な使用方法を、しっかりと心得ましょう。

臨機応援に使う

皮脂の分泌が盛んな30代までは、クリームのつけすぎは良くありませんが、逆にセラミド美容液は多めにつけましょう。
効果は塗る量にも左右されるので、気休め程度につけるだけでは意味がありません。

また、一年を通して同じパターンではなく、顔の部位・季節・肌質によって差し引きすることが大切です。

  • ■Tゾーンと呼ばれる皮脂が多い額や鼻は薄塗りで、カサつきやすい目周りや口元は多めに…
  • ■夏場は普段お使い付けの化粧水に混ぜて使い、冬場は原液のままたっぷりと…
  • ■乾燥肌の人は、重ねづけを…


上記のように、同じ化粧品でも単に塗るだけではなく、臨機応変に上手く操ることができれば、ワンランク上のスキンケアが可能です。

なお、擦ってつけるのではなく、手の平で顔全体を押さえるようにして馴染ませましょう。
目周り・口周りなど、手の平でつけにくい部位は、指平を使うと顔全体に満遍なく塗ることができます。

>>塗り方の詳細はこちら

使うタイミング

朝晩2回の洗顔後が基本です。

洗顔後にタオルドライをしたら、5分以内を目安に塗布しましょう。
なぜなら、皮脂が分単位で分泌されてきますので、成分の浸透性を考慮して、なるべく皮脂が少ないうちにケアを完了することが望ましいのです。

  1. 洗顔後、お気に入りの化粧水があれば、最初につけます
  2. 美白化粧品やエイジングケア化粧品を使っておられる場合は、これらを次につけます(ただし、油分の多い乳液やクリームの場合は、最後につけること)
  3. ここで、セラミド美容液をつけます
  4. 乳液やクリームをお使いならば、最後につけます

最後に

セラミドは、乾燥肌や肌荒れに悩む人には、特にお勧めです。
また、水分保持機能が低下し始める20代後半に差し掛かったら、是非、毎日のスキンケアに取り入れていただきたい成分です。

このコラムが、多くの皆様のお役に立てれば幸いです。
>>セラミドを含む美容液一覧



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