喫煙者は非喫煙者に比べてシミ・シワ・たるみ・くすみが多い!? タバコと肌老化の意外な関係とは
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昔から、タバコ(喫煙)による健康被害が叫ばれているのは、皆さんご存知のことと思います。
肌を老化させる一番の原因は紫外線ですが、実は、タバコ(喫煙)も大きな影響を与えています。
このコラムでは、タバコ(喫煙)が肌に与えるダメージと対処法を、詳しくお伝え致します。
タバコ(喫煙)が肌に与えるダメージ
代表的な4つのダメージを、解説致します。
ビタミンCを崩す
美肌を保つために欠かせない成分と言えばビタミンCですが、喫煙者は非喫煙者に比べて、体内で失われる確立が高いでしょう。
酸化現象を誘発
酸化という言葉がよく使われますが、呼吸によって取り込まれた酸素は、体内で栄養素と結びついてエネルギーを作り出します。
しかし、全ての酸素が使われるわけではなく、使われなかった分は、活性酸素を発生させて細胞やDNAを攻撃します。
紫外線を浴びることで酸化の加速度が増しますが、喫煙がさらに追い討ちをかけると言われています。
慢性的な血流不足に陥る
喫煙者は非喫煙者に比べて血流が悪く、血液によって運ばれる栄養と酸素が、肌に十分行き渡りません。
唇周りの皮膚の劣化
喫煙者は、タバコを吸う際に口をすぼめる動きが長期に渡って繰り返されるため、非喫煙者に比べて口周りの皮膚が劣化しやすいでしょう。
タバコ(喫煙)のダメージによる美肌の衰退
続いて、タバコ(喫煙)のダメージによって増える肌の悩みを解説致します。
シミの増加
非喫煙者よりビタミンCの合有量が低く、そこへ酸化現象も加わるため、メラニンの抑制力が弱くなりシミができやすいと考えられます。
シワ・たるみの増加
血液からの栄養と酸素が届きにくくなるため、コラーゲンの生成力が衰えます。
つまり、コラーゲンは肌の弾力やハリを保つ役割があるため、シワやたるみができやすくなると言えます。
また、喫煙者と非喫煙者のシワの量と深さは、喫煙量が多くなるほど増大することが確認されています。
くすみ・クマの増加
喫煙による慢性的な血流不足で、血色(肌色)が悪くなり、くすみや目下のクマが濃くなります。
唇周りの縦ジワの増加
タバコ(喫煙)のダメージは、皮膚の内側から徐々に現れるだけではありません。
肌表面にも、直接影響を与えます。
タバコを吸い込む際の口をすぼめる行為が、長年に渡り繰り返されるため、唇周りの縦ジワが刻まれやすくなります。
50代に差し掛かった頃から、少しずつ出始めるでしょう。
喫煙者と非喫煙者の肌老化の違いにまつわる報道
喫煙者と非喫煙者では、肌の老化に違いが見られるという研究発表を、2例紹介致します。
喫煙で肌が老化、双子79組で検証 米研究
(CNN) 喫煙によって目の下のたるみや口の周りのしわが増えるなど、顔の老化が早くなることを米ケース・ウェスタン・リザーブ大学のチームが双子を比較した研究で確認し、形成外科の学会誌に発表した。
研究は18~78歳の双子79組を対象にして行われた。
うち45組は、1人が喫煙者でもう1人が非喫煙者という組み合わせ。残る34組はともに喫煙者だったが、2人の喫煙歴には5年以上の開きがあった。
それぞれの写真をプロのカメラマンが撮影、顔のパーツごとに採点して比較したところ、喫煙者と非喫煙者の双子では、喫煙者の方が非喫煙者より老けて見える確率が57%だった。
双方とも喫煙者の場合でも、長く吸っている方が年上に見える確率が63%だったという。
研究では、飲酒やストレス、日焼け止めの使用の有無などの要因についても調べたが、研究対象となった双子ではこれらの要素に大きな違いはなかったという。生活環境や食生活の影響は明らかになっていない。
「喫煙はコラーゲンの生成を抑制するから、コラーゲンが減少し皮膚の血行も悪くなる。またニコチンは肌の厚みを減らす。こうして肌の弾力性が衰え、老化が早く訪れる」と、研究チームを率いたバーマン・ガイアロン医師は語る。
<引用元>
CNN.co.jp
Odd News:喫煙で顔が老化 双子79組で検証 米研究
http://www.cnn.co.jp/fringe/35039334.html?tag=mcol;relStories
タバコを喫う人は要注意? 喫煙とメラニンの関係
株式会社ポーラ化粧品本舗の調査データでは、喫煙者と非喫煙者では、5歳以上もシミの原因になるメラニン状態の悪化が進んでいるという発表があります。
<例>
35歳の喫煙者のメラニン量は、40歳の非喫煙者と同等のメラニン量という意味
そして、注目すべきは、喫煙をして紫外線によく当たる人と、タバコを喫わず紫外線にあまり当たらない生活をしている人のメラニン量の差は、10歳以上も広がっています。
さらに、喫煙している人は、紫外線に当たる機会が少なくても、紫外線に当たる機会の多い人と同程度のメラニン状態であることがわかりました。
<引用参考元>
株式会社ポーラ化粧品本舗
「タバコを喫う人は要注意? 喫煙とメラニンの関係」より(NO17R91 平成17年9 月14日 )
タバコ(喫煙)による肌へのダメージを抑えるには
では、タバコ(喫煙)によるダメージを最小限に抑えるには、どうしたら良いのでしょうか…
キッパリ止める
ニコチン中毒と言われているように、絶縁するのは難しいのが現状ですが、肌にとっても体の健康にとっても一番なのは、当然タバコを止めることです。
本数を減らす
止められなくても、1日に消費するタバコの量を減らすことは可能です。
まずは、ストレスが溜まらない程度に始め、最終的には、従来の3分の1まで減らせるように努めましょう。
エイジングケア成分配合の化粧品を取り入れる
スキンケアにおいては、ビタミン成分(ビタミンA・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンE)が配合された化粧品を取り入れましょう。
ビタミン成分は、抗酸化力に優れていると同時に、シミの元になるメラニンや、シワやたるみとの関係が深いコラーゲンにも声を掛けてくれます。
■ビタミンA おすすめ:パルミチン酸レチノール |
■ビタミンB おすすめ:ナイアシンアミド |
■ビタミンC おすすめ:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na・3-O-エチルアスコルビン酸・リン酸アスコルビルMg・アスコルビルリン酸Na |
■ビタミンE おすすめ:トコフェロール |
■ビタミンA+E おすすめ:レチノイン酸トコフェリル |

ホームピーリングを取り入れる
ピーリングは、加齢と共に厚くなりがちな角質を剥がして、肌の新陳代謝を促す美容法です。
継続することで、メラニンの排泄やコラーゲンに働きかけます。
ポイントとしては、毎日使用する石鹸タイプではなく、1週間に一度の間隔で定期的に行うジェルやクリームタイプがベターです。
>>ホームピーリングの詳しい解説はコチラ
抗酸化力の高い食品を摂取する
抗酸化力の高い食品を摂取することも大切です。
分かりやすくまとめてみました。
■緑黄色野菜 おすすめ:かぼちゃ・ブロッコリー・ほうれん草・ニンジン・小松菜・青梗菜・パプリカ・ピーマン・カリフラワー・キャベツ・モロヘイヤなど(特にかぼちゃ・ブロッコリーは抗酸化成分が多い) |
■ハーブティー おすすめ:ローズヒップ・ハイビスカス・エキナセアなど |
■ナッツ おすすめ:アーモンド・ココナッツなど |
■大豆 おすすめ:納豆・豆腐・豆乳など |
■海藻 おすすめ:海苔・ワカメなど |
■ベリー果実 おすすめ:ブルーベリー・クランベリーなど |
毎日の食卓に全てのものを用意するのは困難ですが、あえて申し上げるならば、緑黄色野菜は必須食品です。
また、スーパーで買い物をする際には、意識して抗酸化力の高い食品を手にするクセをつけましょう。
適度な運動
皆さんご存知の通り、適度な運動(ウォーキングやストレッチなど)は、血行を促進します。
特にデスクワークの人は、血行不良になりやすいため、電車通勤の際は駅まで歩くようにする、休日の買い物は自転車を利用する、料理の鍋物(カレーやシチューなど)が煮込むまでの間に柔軟体操をするなど、時間を有効に使うことが大切です。
終わりに
タバコは、古来から繋がる娯楽的な存在で、食事後の一服には欠かせない人も多いでしょう。
全ての喫煙者の人が非喫煙者の人よりも肌が汚いとは言い切れませんが、良いもの悪いものとして天秤にかけたら、やはり吸わないに越したことはありません。
美しく歳を重ねるためには、「タバコは美肌の大敵」と肝に銘じて下さい。
※この記事は、タバコや喫煙者を否定するものではありません
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