肌が喜ぶ本当に正しい洗顔方法と洗顔料(固形石鹸・洗顔フォーム・洗顔パウダー)の選び方

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近年の洗顔ブームは、とどまる所を知らず、日々過熱しています。
特に、美肌効果を謳う洗顔料が増えており、洗顔の本来あるべき姿が薄れてきています。

このコラムでは、正しい洗顔の知識と洗顔料の選び方をお伝え致します。

洗顔の目的を理解しよう

顔肌は、衣類に覆われることが無いため、1日中外気に触れています。
酸化した皮脂・ホコリ・排気ガスなどの影響により、肌荒れや雑菌が増える可能性があります。
洗顔は、これらの害的要素を取り払うスキンケアの行程の1つで、毎日欠かさず行うことが望ましいとされます。

洗顔料の誤解を肝に銘じる

最近の洗顔料の広告は、医薬品医療機器等法(旧薬事法)の隙間を搔い潜った表現のものが多く、シミを消す・保湿を促すなど、エイジングケアを目的とした謳い文句が氾濫しています。

スキンケア化粧品を長く愛用されている人は、すでにおわかりだと思いますが、化粧水・美容液・クリームなどでも、できてしまったシミやシワを消すことができません。(あくまでも予防目的)
ましてや、瞬時に洗い流してしまう洗顔料で、美肌作用をもたらすことは、当然ありえない話なのです。
ただし、洗顔による清浄で、ニキビを防ぐ効果はあります。

皮脂汚れを洗い流すことが最大の役割

では、洗顔の最大の目的は何なのでしょうか!?

皮脂は、分泌してから空気に触れると、酸化し始めます。
時間が経った古い皮脂を溜め込むと、過酸化脂質が発生し、毛穴周りの表皮にダメージを与えて、毛穴の開きを促進します。
また、その毛穴の開きが連なって、シワになることもわかっています。

特に、皮脂分泌の多い部位(鼻・額・鼻横周辺)は、他の部位に比べて毛穴の開きが大きいはずです。
つまり、皮脂分泌の多い部位から、肌老化が進んでいることになります。

この皮脂汚れを洗い流すことが、洗顔の最大の役割だと覚えておきましょう。

>>皮脂対策
洗顔後

洗顔料の種類と特徴

洗顔料の種類と特徴をまとめてみました。

 

◆固形石鹸

固形タイプの石鹸(主に浴槽用)は、脂肪酸と油脂を原料に作られていますが、高級脂肪酸の割合を多くして、泡立ちを高めたものも登場しています。
また、スクワランやグリセリンを配合してしっとり感を出す、洗顔専用石鹸もあります。
最近では、肌に優しいと言われる弱酸性のもの、消炎作用を有するもの、炭などの吸着力に優れたもの、殺菌力が強いデオドラントソープなど、趣向を凝らした石鹸が増えてきています。
◆洗顔フォーム

フォームタイプ(クリーム状/ペースト状)の洗顔料は、チューブ容器に入っており、固形タイプに比べて酸化が少なく、保存状態も良好です。
洗い上がりの使用感は、しっとりするものからサラッとするものまで、幅広いです。
界面活性剤の種類や成分バランスは様々ですが、油分を含むものが多いようです。
◆洗顔パウダー

顆粒、あるいは粉末タイプの洗顔料を指し、パパインなどの酵素を含むものが主流です。
水やぬるま湯に溶いて使用し、肥厚した古い角質を除去しやすくします。

肌質に見合った洗顔料を比較 ※独自見解

肌質に見合った洗顔料を比較してみました。
◎…とても良い ○…良い △…どちらかと言えば良くない ×…良くない

 

  健康肌 乾燥肌 脂性肌 混合肌 敏感肌
石鹸
洗顔フォーム ×
洗顔パウダー × × ×

洗顔フォーム VS 固形石鹸

では、洗顔フォームと固形石鹸では、どちらが良いのでしょうか!?

洗顔フォームの弱点

現代的でオシャレな洗顔フォームは、すすいだ後のしっとり感に定評があり、保湿効果が高いように感じます。
しかし、洗顔フォームは、油成分を含むものが多いため、それがすすぎ後に肌に残ることでしっとりするのであって、肌の保湿力がアップしたしっとり感ではありません。

そして、油分が残ったままだと、化粧水や美容液の浸透を妨げることになってしまい、化粧品の高い効果を得ることができません。

また、肌に残った油分にくっ付いて、洗浄成分である界面活性剤も残留しやすいと言えます。
これがクセモノで、肌に残った界面活性剤は、水分を保持するセラミドと呼ばれる物質を少しずつ傷め付けます。
つまり、慢性的な使用により、乾燥肌や肌荒れを招く原因の一つになるのです。
※全ての洗顔フォームが該当するわけではありません

化粧水・美容液・クリームなどの基礎化粧品は、最新の技術を駆使したものが良いですが、洗顔料に関しては、必ずしも最新のものがベストとは言えないのです。

化粧水や美容液の効果を引き立てるのは固形石鹸

上記の比較をご覧になってもおわかりいただけますが、無難なのは固形石鹸です。
中でも、昔ながらの白色の固形石鹸はお勧めです。

肌に悪影響を与える古い皮脂(過酸化脂質)などの汚れを、サッパリと落とし、化粧水や美容液を受け入れる態勢を整えます。
洗顔後に突っ張り感が現れることもありますが、古い皮脂(過酸化脂質)がしっかり落ちた証拠でもありますので、その後の美容液やクリームで保湿をすれば、問題ないでしょう。
また、皮脂は分単位で分泌されるため、多少落としすぎても気にする必要はありません。

さらに、肥厚した角質を適度に排除するため、新陳代謝を促し、肌を滑らかにしてくれます。
※極度の乾燥肌・敏感肌の人は、皮膚科を受診して指示を仰いで下さい


石鹸素地が配合されている石鹸がベター

固形石鹸も色々ありますが、健康肌の人や脂性肌の人は、成分を見て「石鹸素地」のみでできているものがベターです。
浴槽用のものでも大丈夫です。

乾燥肌や混合肌の人は、石鹸素地に加えて、グリセリンやスクワランなどの保湿成分が配合された、洗顔用の固形石鹸が良いでしょう。
マイルドな使用感のため、肌当たりが優しいです。

なお、体を洗う際も、ポンプ式のボディソープではなく、固形石鹸をお勧めします。
固形石鹸

弱酸性の洗顔料についての見解

肌は弱酸性です。それは、弱酸性に保つことで、細菌の侵入を防いで皮膚を守る仕組みになっているからです。
この意味合いを重視して、肌に優しいイメージがある弱酸性の洗顔料にこだわる人がおられます。
特に、洗顔フォームに多く見受けられます。

しかし、洗顔料はすぐに洗い流してしまうため、弱酸性でもほとんど意味がありません。
逆に、弱酸性の洗顔料よりアルカリ性の石鹸のほうが、すすぎ後の肌に残留物を残しにくいのです。

また、スキンケア化粧品のほとんどは、弱酸性でできています。
洗顔時に肌がアルカリに傾いても、その後の化粧水や美容液をつけることで弱酸性に戻るため、心配する必要はありません。

洗顔はキメ細やかな弾力のある泡が重要

洗顔料の泡質も重要になります。
キメが大きい弾力のない泡は、汚れの吸着力を低下させるだけでなく、クッション性がないため肌への過度な摩擦の原因になり、刺激が大きくなります。

泡の量は、卵1個分くらいが最適です。

キメ細やかな弾力のある泡を作るポイント

  • ■泡立ての際は、水ではなくぬるま湯(36℃~38℃程度)を使います。
  • ■泡立てる際のぬるま湯は、3回ほどに分けて少しずつ加えます。
  • ■泡立ちにくい石鹸は、泡立てネットを使います。
  • ■泡立てネットは、線維の細かいものを選びます。
  • ■泡立てネットを2枚重ねにすると、さらに質の良い泡が作れます。
  • ■空気を含ませるようにすると、泡立ちが良くなります。

    ただし、泡にこだわるあまり、泡立てに時間を掛け過ぎるのも良くありません。
    肌の水分を保持する角質層のセラミドは、水に濡らしただけでも流出を始めます。
    洗顔前の顔を濡らした後は、30秒程度で洗顔泡を作れる練習をしましょう。
    石鹸の泡

皮膚洗浄料のキメ細かい泡に、新しい2つの機能を発見

花王株式会社(社長・澤田道隆)のスキンビューティ研究所は、このたび、皮膚洗浄料を使用するときの「泡」について、キメ細かい泡が次の2つの新しい洗浄機能をもつことを見出しました。

1)キメ細かい泡ほど、洗浄成分が肌に残らず、肌にやさしく洗える
2)キメ細かい泡は、洗浄力を保ちながら泡が壊れることなく油脂(汚れ)を取り込む

今回の泡の研究から、皮膚洗浄料(石鹸水溶液)をしっかりと泡立てたときのキメ細かい泡は、洗浄成分が泡の表面(空気と水の界面)に吸着する量が大幅に増大するため、それに伴い泡と泡とのすき間の液中の洗浄成分が減少し、相対的に肌へ作用する洗浄成分の量が少なくなり、肌にやさしい洗浄につながることがわかりました。さらに、キメ細かい泡は、皮脂汚れの主成分である液体油を泡膜中に積極的に取り込むことができることもわかりました。
これまでの皮膚洗 浄料の設計においては、洗浄成分の選択や液性の最適化、或いは溶液構造の形成などによって、肌へのマイルド性と洗浄性の両立を検討してきました。しかし、 今回の知見から得られた、泡による洗浄という新しい機能要素を組み合わせることで、今後、「さらに肌にやさしく、しっかり洗える」皮膚洗浄料への応用につながるものと期待されます。

本研究は、公益社団法人日本化学会の平成26年度第20回技術進歩賞(題名「皮膚洗浄における泡の機能に関する研究」)を受賞しました(表彰式は平成27年3月28日(土)第95回日本化学会年会において開催)。

<引用参考元>
花王株式会社
皮膚洗浄料のキメ細かい泡に、新しい2つの機能を発見
http://www.kao.com/jp/corporate/news/2015/20150327_002/

洗顔の頻度

酸化した皮脂(過酸化脂質)は、水やお湯だけでは落とし切れないため、朝晩2回、洗顔料による洗顔を行いましょう。

ただし、乾燥しやすく皮脂分泌が少ない冬場、極度の乾燥肌や敏感肌の人は、夜のみ洗顔料を使い、朝はぬるま湯での洗顔がベターです。

正しい洗顔方法手順

どれだけ良い洗顔料を使っていても、正しい使い方ができなければ意味がありません。
ここでは、最適な洗顔手順をお伝えします。

 

  1. 手を洗い、ぬるま湯で少し顔を濡らします。
  2. 洗顔料を手に乗せて、ぬるま湯を加えながら、しっかりと泡立てます。
  3. 皮脂の多いTゾーン(額・鼻)に洗顔料を乗せて、円を描くようにクルクル優しく洗います。
  4. 頬・フェイスラインに洗顔料を乗せて、指の腹を使い、泡で洗う感覚で馴染ませていきます。
  5. 目元・口元など、乾燥しやすい皮膚の弱い部位を、泡で包み込むように優しく馴染ませます。
  6. ぬるま湯で、丁寧にすすぎます。

洗顔時の注意点

洗顔時の注意点をまとめてみました。

 

  • ・洗顔前の顔を濡らす際のぬるま湯の温度、ならびに、すすぎの際のぬるま湯の温度は、36℃~38℃が良い。
  • ・洗浄の際は、擦り過ぎないようにしましょう。慢性的な摩擦は、肌を傷め付けるため、乾燥やシミ(炎症性色素沈着)を招く原因になります。
  • ・鼻横のくぼみ周辺や眉間は、洗浄を忘れやすい部位ですので意識しましょう。
  • ・フェイスライン・髪の生え際などは、すすぎ忘れが多い部位ですので注意しましょう。洗顔料が残ると、肌荒れの原因になります。
  • ・洗顔時間の掛け過ぎは、肌に負担がかかるため、泡立てからすすぎまでは、2分半以内に済ませましょう。
  • ・水道水に含まれる塩素の弊害が考えられるため、肌が弱い乾燥肌や敏感肌の人は、水道水ですすいだ後に、浄水器の水や軟水のミネラルウォーターで再すすぎをすると良いでしょう。
  • ・洗顔後のタオルドライも、擦り過ぎず、肌を押さえるようにして水気を吸い取りましょう。
    洗顔後のタオルドライ

最後に

洗顔に限らず、スキンケアはイメージで行うものではありません。
エビデンス(科学的根拠)が高いものを、積極的に取り入れる時代に変わりつつあります。

落とすものはしっかりと落とす、付けるものはしっかりと付けるというような、メリハリのあるスキンケアが、年齢に見合った美肌を維持する秘訣です。

このコラムが、洗顔料選びに迷っている人のお役に立てれば幸いです。

>>目からウロコ!?化粧品の本音

日刊美容液新聞オススメの洗顔石鹸

キューサイ 固形石鹸キューサイ <固形せっけん>

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